どうしてそれを、穢れと思う。



「横を向いても無駄だよ。」
貴方の眼球は、ぎりぎりと音を立てて前を、私を見ようとしている。

「しかし…、」
躊躇うように、教えられてきたのか。

深夜。
カーテン越しに冴える満月光。
冷たい空気。
雨の後の、土と草のにおい。



その中に混ざる、人間の男と女のにおい。



「こっちを見ろ。私を見るんだ。」
もう少し優しい言葉を使ってやりたいけれど、慣れていない。

「…。」
いつまで何を我慢しなければならない?



「私は、貴方になら、全てを見せられる。」
見せられる、ではなくて、見て欲しい。貴方には。

「すまない…、とても見ていられない。痛々しくて。」
その苦悩の対象は何処にある?



幾多の戦いの中で傷付けられた私の全身。
昼間は白く走る傷達は、熱を帯びて薄紅色に疼き出す。



全ては、己の行為の証。



私が衣服を脱ぎ捨て、貴方に歩み寄ると、貴方はようやく私を見た。
「私から望んだ」のなら、構わない?



「―。」
私の名を呼ぶ声音には力が無い。

「言葉が浮かばないのなら、何もいうな。」



貴方の思いが此処に、私にあるのなら。

次の瞬間、私は貴方の腕の中にいるだろう。



異なる形の輪郭が接触する。
どうしても生まれてしまう隙間をどうにかして埋めようとするような強い抱擁。



「…私を、」



見て。



前へ次へ


むう。ちょっとシチュエーションがわかりにくかしら。
一応、女戦士とその上司みたいなイメージで書きました。
相変わらず具体的でなくてゴメンナサイ。
うーん。やっぱり好きなように書いちゃうな(^^;

今日はどのお花にしようか本当に迷ったのですが、
採用したのは「ベラドンナ・リリー」です。
花言葉は「ありのままの私を見て」「沈黙」「私の裸を見て」です。
何て直球なメッセージ!!素敵だ…。

他のお花は以下の通りです↓

ヘリアンサス…「憧れ」「崇拝」「誘惑」「快活な性格」
(お花の名前が綺麗。ギリシャ語で「太陽の花」の意味だそうです。)

バジル…「好意」「好感」「良い望み」「何という幸運」
(バジリコともいいますよね。日本語では目箒(めぼうき)だそうです。すっごい明るい話になりそう。ピザ屋さんの話とか?)

コリウス…「善良な家風」「かなわぬ恋」「恋の望み」「健康」
(何だか色々と含みがありそうな)

あー。もっと色々書けるようになりたいな。
そのために、今回の収穫祭はいい練習になっているような気がします。


「07年収穫祭」に戻るなかにわに戻る目次に戻る