『和亀高校シリーズ』バレンタイン企画!!

いつの間にか40000カウントもこえ、今日はバレンタインということでもぐもぐの大好きな企画モノをアップしました!

ご注意!!
このSSは、読み進めると三回『二択』の場面が出てきます。
そしてお互いの話はリンクしていません。全く別モノとして読んで頂きたいので、
後戻りしないでそのまま読み進めていって下さいね。
ええ、大した量じゃありません。
オチは八つあるけど(笑)

それでは、どうぞお楽しみくださいvvv











「龍之介」
外で夕食を済ませて夜遅く帰って来た麻里絵が、リビングでゴロゴロしていた海堂の前にデパートの紙袋を置いた。
「どれでも好きなの取っていいわよ」
「何だよ」
テーブルの上で大きな袋を倒すと中からバラバラと出て来たチョコレートの山。
「明日、高遠君に持って行くんでしょ?」
にっこり笑う母親の顔を見て、海堂は明日が何の日か思い出して赤くなった。
「ばっ、ばかか、麻里絵っ」
チョコレートを押し戻す。
「バレンタインってのは、女が男にチョコやる日だろっ!俺は男だから、関係ないんだよっ!」
「あら」
麻里絵は目を瞠って言った。
「違うわよ。バレンタインディって言うのは、好きな相手に贈るものだから、男とか女とか関係ないのよ」
それでも海堂は、顔を赤くして頬を膨らませたまま。
「龍之介があげないんなら、これ、ママからだって高遠君に渡して」
「ざけんな、ハバア」
麻里絵の差し出したチョコレートを、海堂はポケットにねじ込んで自分の部屋に帰った。

「バレンタインか……」
すっかり忘れていたけれど、いや、関係ないと思っていたというのが正しいけれど……
(どうしようかな。高遠に、チョコ……)
海堂は、麻里絵に貰ったチョコレートをじっと見つめた。




A とりあえず制服のポケットに入れた。

B 机の中に押し込んだ。