「一人で残るとは、いい度胸じゃないか」
番長が俺を見て、ニヤリと笑った。
俺は拳を握って、番長の攻撃に備えた。すると、番長は目で周りの連中に合図した。
(来るっ!)
そう思った次の瞬間には、俺の身体は、何人もの男たちの手で転がされていた。
ああ、そして、気が付いたら、どこかの倉庫の中だ。
そして気が付いたら、俺のシャツが脱がされている。
もっと気が付いたら、パンツも穿いていなかった。
「なっ、なんだよ、これは」
「大人しくしな」
番長が、その長身で覆い被さってくる。全身で押さえ込まれて、身動きがとれない。
「やっ……」
番長の生暖かい唇が、俺ののどに噛み付くように吸い付いた。そのまま、下へと降りていき、胸の尖りを舐め上げられると、背中がビクリと震えた。
「んんっ……」
「感度は、良さそうだな」
クッと笑って、番長が上目遣いに俺を見た。
意外に端正な顔の、欲情した目つきに一瞬惹きつけられたが、すぐに我に返って抵抗すると頬を激しく殴られた。
「いたっ」
「抵抗すんじゃねえよ」
荒々しく胸を摘み上げられ、
「ひっ」
俺は小さく叫んだ。
「可愛い声、出せるじゃねえか」
そして、再び俺の身体に唇を這わす。
悪寒とはまた違うゾクゾクとする感触に翻弄されながら、俺は声をあげた。


「やめろっ!!」

「ああっ……もっと……」