第4回のお題 「虫歯の対策と予防」
第一回に続いて歯の話題です。虫歯予防には歯磨きが大切なのはわかりますが、
では実際に虫歯ができてしまったら?あわてて駆け込んだ歯医者で、
現在はどんな治療が行われているのでしょうか。
みなさんは「ト銀」という言葉をご存知ですか?これは、まだ初期の虫歯に対して
進行止めの意味で歯に塗るものです。よく集団検診などで虫歯がみつかると
「こんどト銀をしますから来て下さい」なんていわれるようです。
しかし、このト銀というシロモノ・・・塗った後どうなるかご存知ですか?
なんと、お歯黒のように歯が真っ黒になってしまうのです。
まるで海苔がはりついたよう、と言えばわかりやすいでしょうか。
最近、小児歯科医のもとには、このト銀で真っ黒になってしまった歯を
どうにかできないか、と、泣き付いてくる親御さんが多いんだそうです。
私が講義をきいた先生は、「ト銀は、塗ったら歯がどういう状態になるのか
医者がちゃんと説明するべきで、それで親が納得しなかったら塗るべきでない」と
言っていました。確かに、歯が真っ黒になってしまったばかりに周囲にからかわれて
結果として歯医者を大嫌いになってしまったら、その方がずっと歯に悪いですよね。
というわけで、「ト銀を塗る」と言われたら、どの歯にどれぐらい塗るのか、
塗った後はどんな状態になるのか、よーくお医者様に相談したほうがいいですよ。
そして納得できなかったら、どんどん違うお医者様に行って、セカンドオピニオンを
とりましょう。案外、医者によって対処が違うことがあるそうです。
それから、現在虫歯を防ぐ処置として注目されているのが、
「フィッシャーシーラント」という、奥歯の溝に虫歯除けの薬を塗ってしまう
処置です。歯の中で一番虫歯になりやすいのは奥歯の溝の部分だそうで、
ここを虫歯から予防することで、子供が痛い思いをすることが減るのではと
期待されているそうです。
自分の子供には、なるべくなら痛い思いをさせたくないですよね。
日ごろから歯医者と親しくしていると、いざという時にも心強いですね。
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