第3回のお題 「基本的信頼」
子供は心身ともに健やかに成長して欲しいものですね。
でも、現実には毎日子供を叱ってばかり。こんなことでは、
将来ひねくれた子供になっちゃう!?なんて不安になることはないですか?
実は、幼児期に「基本的信頼」が築けたかどうかということが
その後の人生を生き抜く重要なポイントになるそうなんです。
子供は、幼児期に親とのあいだに「信頼関係」を築きます。これは、
「自分が存在していることは、周囲からよろこばしいことだと
思われているんだ」と、認識することだそうです。
目覚めたとき、母親が「おはよう〜!」とにこやかに微笑んでくれる。
痛かったり悲しかったりしたときに、ぎゅっと抱きしめてもらえる。
そうした愛情をうけることで、子供は「自分は愛されている」と感じ、
周囲の人間に対して「基本的信頼」を築くことができるんだそうです。
しかし、育て方によってはこの基本的信頼が崩れることがあるのです。
たとえば、周囲からいつも「いい子」であることを求められた子供。
いい子でいるときは周囲はやさしいけれど、いたずらしたり周囲を
困らせるようなことをしたとき、責められるばかりで誰からも
かばってもらえない。そんなふうに育てられた子供は、
「私が『いい子』でないと、みんなは私を受け入れてくれないんだ」と
感じ取ってしまい、心に「基本的不信」が植えついてしまうのです。
そして、成長してからなにか挫折するような事態に陥った時、
この「基本的信頼」が築けている人間は、どんなに辛い時でも
周囲が自分に対して好意的であると信じることができるため、
自信をなくさず、トラブルを乗り越えていくことができるのです。
それに対し、「基本的不信」が植えついてしまった人間は、周囲に対して
不信感が先立ってしまい、「誰も私を助けてくれない、周りは敵だ」と
感じるばかりで、トラブルを乗り越えられなくなってしまうことが多いそうです。
基本的信頼を子供に与えることは何も難しくない。いっぱいいっぱい
抱きしめて、あなたが大好きだよと子供に伝えてあげる。それだけで十分。
・・・わかっちゃいるけど、ついつい叱り飛ばしてしまう私です。(^_^;) |