1階にあるのは展示室。「映画の生まれる所」と称された部屋に入ると
スタジオジブリの制作室!?が現れます。
そのリアルさがすごい!壁一面に貼られた資料のピンナップ、積み上げられた本、
デスクはちょっと前までそこで誰かが実際に制作をしていたかのように
ちびた鉛筆が無造作に置かれていたりします。
まるで、宮崎監督のお仕事場を訪ねたみたいな気分になりますよ。
しかも、机や資料などの展示品と私たちを隔てるロープなど存在しない!近づき放題です。
レプリカだろうけど、触り放題・・・。まさに臨場感あふれる現場ですよ〜。
そうした展示品を見ていると、飛行機ひとつとっても、これを描くために
なんて地道な作業が行われているんだろうと、感心してしまいます。
またここには、今までのジブリ作品の台本というか、絵コンテ?が置いてあります。
それを見ると、監督の細かい指示がいっぱい書き込んであるんですね。
監督が登場人物をどんなふうに動かしたかったのかが伝わってきます。
こんなのもじっくり見られるなんて、すごいですよねぇ。
つまり、この部屋を全て見れば、構想からセル画作成、着色してフィルム完成までの
一連の流れがだいたいわかるようになっています。
でも今はデジタル化が進んだので、着色はパソコンでするみたい。
しかしそれでもこの膨大な作業・・・。驚きです。
吹き抜けをはさんで反対側の部屋は、企画展示室となっています。
オープンからしばらくは「千と千尋の神隠し」の展示でした。
最初は「煙突描きのリン」というタイトルで構想が練られていた・・・なんてお話から
制作スタッフの皆さんたちの仕事の進行表(すごいスケジュールでした!)まで
いろ〜んなものが展示されてました。大量の原画もどかっ!と積み上げ展示されてたなぁ。
ちなみに私が最初に美術館に来たのはプレオープンのときだったのですが、
その日、まだこの部屋の展示は未完成だったようで、立ち入り禁止だったのです。
ところがなんと、部屋の中で宮崎監督が展示物をせっせと制作してました!
「ほ、ほんものの監督だぁ〜」と、すごい驚いたのを覚えています。
その頃は撮影できたので、思わず監督にカメラ向けちゃおうかとおもったぐらい。
(でも一生懸命に制作されてたので、気がひけて撮影してこなかったんだよなぁ・・・)
ちなみに壁には超特大の湯婆婆が描かれ、監督に向かって
「早くしな!」とか言ってました(笑)あの絵、インパクトあったなぁ〜。
その後は「天空の城ラピュタと空想科学の機械達展」というタイトルの展示。
ミニミニサイズのシアターもできて、5分ほどの映画をみることもできます。
内容は・・・蛸がねー、ほんと、なんで切っちゃうのかしら・・・って
これ以上はネタバレになるのでナイショ♪
この展示の目玉は「オーニソプター」と言うらしい、真っ赤な飛行機の模型では
ないでしょうか。空想じゃなくて現実にこんな可愛い飛行機で空を飛べたら
楽しいだろうなぁと思いました。
たぶん、ジブリ映画のファンには、たまらない展示なのではないでしょうか。
余談:「怪人ジブリブリ」
はじめて美術館に行って彼をみたときから、私のツボにはまりっぱなし。
その名も「怪人ジブリブリ」。
生息地、スタジオジブリ。好物、スタッフの脂汗。
スタッフがアイデアに詰まって苦しんでいると、いつの間にか現れて・・・
・・・詳しい説明は監督がされているので、見てきてください。
もー、こういうの、大好き。
ぜったいいるよねこういうの!うちの旦那の肩にも乗ってるわきっと(笑)
ついに商品化されてストラップになって売ってました。
迷わず買ってきたのは言うまでもありません・・・。
つぎは、2階のお話。
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