ひろみか☆PLAZAジブリ美術館訪問記>地下1階

地下1階のお話。

 **どこから見ても、いいんです。**  

昔の木造校舎を思い出させるような木の階段を下りていくと、地下1階フロアに出ます。
荷物がたくさんある方は、階段下りて右にいくと井戸のあるパティオがあって
そこにコインロッカーがありますから、まずは荷物を預けて身軽になりましょう。
それではいよいよ地下1階に足を踏み入れます。中央ホールは2階までの吹き抜け。
数年前のクリスマスには、ここでコンサートも開かれたとか・・・。聴いてみたかったなぁ。
さて、階段を下りてきて右側には「動きはじめ」の部屋があります。
アニメーションがどうやって生まれたか、初期のアニメはどんな感じだったかが
実際の模型や展示でわかるようになっています。
圧巻はトトロの立体アニメ。円形に配置されたメイちゃんやトトロの人形は
全て動作が少しずつ違っていて、それを超高速で回転させ、さらに
フラッシュを非常に短い間隔であてることで、私たち人間の目には
人形達がまるでほんとうに動いているように見えるのです。
なわとびをするさつきとメイ、その回りをちょろまかと走っていく小トトロ・・・
驚いて見ているとフラッシュの点灯がとまり、もとの人形達がゆっくりと回転をやめます。
はあ〜・・・これがあんなに生き生きと動いてるように見えるなんて!
と感心していると、また人形が回転をはじめ・・・そして動き出すのです。

子どもも大人も、思わず何回も見入ってしまいます。すごいですよ〜。
この部屋には他にもいろんな展示があって、窓を開けるとジブリの作品が展示してある
ところでは、スタジオジブリの模型もありました。宮崎監督もいましたよ〜!(^^)

 **映像展示室「土星座」**  


入口でもらったチケットを手に、さぁ「土星座」へ行きましょう。
15分ほどの短編映画が見られます。もちろん、ジブリ美術館のみで見られる
オリジナル作品です。
オープン当初は3カ月おきに作品がかわる予定でしたが、
3作目の「めいとこねこバス」の完成が大幅に遅れたので
今は半年おきに3作品を繰り返し上映しているようです。
ちなみに第一作目は「くじらとり」。2作目が「コロの大さんぽ」でした。
展示室の中は階段式に長椅子が配置されています。
上映開始時間近くなってから行くと、椅子と椅子の間の
文字通り「階段」に腰掛けての鑑賞となります。まぁ15分程度なので
オシリが痛くなるころには上映も終わりますけどね(^^)
ここの天井もきれいなフレスコ画があります。私は「千と千尋の神隠し」の
坊の部屋の天井に似てるなーって思ってるんですが、どうでしょう?
上映前には小さな窓に自動で「ふた」がされます。一瞬真っ暗になるので
泣き出すお子さんが時々いますが、すぐ映画がはじまるので大丈夫!
オープン当初は上映室にいつもおじさんがいたんですけど、
最近はいないこともあるなぁ。それと、上映前にスタッフが
「みなさんこんにちはー!」と、映画と室内の簡単な説明をしていた時期も
あったんですが、これも最近(2003年前半)なくなってます。
観終えて部屋を出て行くとき、映写室の中をぜひのぞいてみてください。
「動きはじめ」の部屋で見たフィルムにくらべ、この短編映画のフィルムリールは
なんと巨大なことか!どれほどの長さのフィルムが使われているんでしょう。
たった15分程度の映画でこの量なら、2時間はあるジブリ作品のそれは
どんな量なんだろう・・?と、想像してしまいます。


余談:「小さならせん階段」「トイレ」

土星座を出ると目の前に小さならせん階段の入口があります。
上り専用、しかも子供向けサイズなので大人は背を丸めてのぼりましょう。
たどりつくのは1階と2階の間、階段の途中という不可思議な空間。
宮崎監督の遊び心、ここにもふんだんに表れています。
大人は「なんだよ〜」と思うけど、子どもは面白がりますよ!

それから、トイレ。地下1階から2階まで全てのフロアにありますが
これがまた、とってもきれいでかわいいトイレなんです!
ここにもステンドグラスがいっぱいあります。中にはどのキャラクターがいるかな?
中で使われている水栓やドアノブは、ヨーロッパのプチホテルのようです。
地下1階のトイレは、ホールから行こうとすると、高さ1Mほどのトンネルが
たちはだかっています。これもまた子どもにはたまらぬ仕掛け。
ジブリ美術館には、こんな感じで「ここはなんのドア?」「このトンネルは何?」と
思わせるところがたくさんあります。行ってみると、結局もとの場所に
戻ってきたりして「なぁんだ〜」と思うのですが、
そんなとき、宮崎監督に「してやったり」と笑われているような気がするんですよね。(^^)

*ちなみに私は好奇心のかたまり人間なので、こういういたずら仕掛けは大好きです♪



つぎは、1階のお話。
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