ソウさんは、かばんのなかから「はり」と「いと」と

「はさみ」をとりだしました。

こどもたちも、プリュルも、そしてロップくんも、

わくわくしながらソウさんをみつめています。

「おおきなぬのは、チョキチョキきって、

 ちいさなぬのと、チクチクぬって、

 ほうら、すてきなエプロンのできあがりだ!」

ソウさんが、ぱっとてをひろげると、どうでしょう!

まるでクリスマスツリーのようにいろとりどりのエプロンが

かがやいていたではありませんか!

「うわー!おじいさん、すごいや」

「みんなのぬので、エプロンができた!」

「サンタさんの、エプロンができた!」

「おじいちゃん、すごいすごい!!」

みんなおおよろこびです。

ソウさんは、1ばんせのたかいおとこのこにエプロンを

わたすと、プリュルをだっこして、いいました。

「よろこんでもらえて、よかったよかった。

 みんなのきもちが、サンタさんに、きっととどくよ」

「うん!おじいさん、ありがとう!」

こどもたちは、スキップしながらかえっていきました。

 

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