そして、とうとう卒業式だ。
本当に、月日のたつのは早いものだ。つい十五分前に入学したばっかりじゃなかったか?
「光陰、矢のごとし」「淫行、矢野の……」それはもう、いい。
卒業式。
この日に、あの裏庭の伝説の樹の下で愛を告白されると、一生幸せになれるという。
俺にも、そんな人がいるのだろうか。
ラスト