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○呼吸は呼気がポイント
呼気が副交感神経の活動に影響を与えることがよく知られています。生理データとしても心拍数 の低下など緊張の緩和側へ作用することが示されています。自律神経で司られる人間の臓器の機能 は通常、意識的にコントロールできません。ところが、呼吸だけは自律神経のみならず運動神経でも 司ることができます。ここに意識的な運動神経を用いた呼吸が自律神経に影響を与えるポイントが あります。従って意識的な呼吸、特に呼気は意識的に自律神経を動かしている(副交感神経を強化 している)ともいえます。座禅の長呼気は副交感神経のトレーニングといえるのではないでしょうか。
○呼気から脳へのアプローチ 通常、呼吸は脳幹の延髄・橋にある呼吸中枢からの指令に基づいて横隔膜、肋間筋などの呼吸 筋群が周期的に動いてなされます。ところが前述の意識的な長呼気は大脳の指令(自らの意思) により腹筋を動かしてなされます。この時、腹部にある神経叢(太陽神経叢)が機能し、呼吸中枢 である延髄・橋迄神経伝達されると言われています。この作用が副交感神経の機能改善につながり ます。 ○身近な呼吸健康法 座禅で用いられる長く細い呼気を一日20回行うことから始めては如何でしょうか。意識的に 腹筋を使って腹をへこませ、息を吐き切ることがポイントです。最初は約10分間位が目安です。 次に姿勢ですが、足裏を上にしてあぐらを組む座禅型とするのが標準ですが、あおむけで寝る仰臥 型でもよいと思います。
○呼吸と脳活動の科学的検証への期待 管理人の知る限りでは呼吸、特に長呼気と脳活動の関係を示す科学的なデータが少ないように 思います。神経伝達のメカニズムを正確に捉えるにはミクロの世界を解析しなければならず、脳内 物質計測には局所超微量計測技術が必要です。 あと、もう一つこれは管理人の私見ですが、これほど大切な事柄でありながら、脳科学分野での 取組みがいま一つ盛り上がっていない気がします。脳科学研究者にとっての研究価値がそれほど高く ないと見られているからでしょうか。今後の呼吸と脳活動の科学的研究の進展を切に期待する次第 です。 [戻る] |
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