４章 カスタマイズ ／４-3フォーム

カレントフィールドを強調表示する[Access97]

カレントフィールドを強調表示できます。フォーム上のどのコントロールにフォーカスがあるか、分かりにくいことがあります。そんなときに有効な設定です。
テキストコントロール、コンボボックスコントロールのプロパティを変更する方法と、イベントに関数を設定する方法があります。
前者は、コントロールの［背景色］、［背景スタイル］プロパティを変更します。後者は、コントロールの［フォーカス取得後］、［フォーカス喪失後］イベントに［立体表示］、［背景色］プロパテーを変化させる関数を設定します。

＜プロパティを使った方法の操作手順＞
  1. ［背景色］プロパティにフォーカスが移った時に表示する色を設定します。
  2. ［背景スタイル］プロパティでは”透明”を選択します。
    上記の順に設定してください。［背景色］プロパティを変更すると［背景スタイル］プロパティが自動的に”普通”に戻ります。

＜関数を使った方法の操作手順＞
フォームを［デザイン］で開き、フォームの［プロパティ］画面を表示します。
  1. 処理する関数を作成
    ツールバーの［表示］-［コード］をクリックします。［クラスモジュール］画面が表示します。下記の関数を記述します。
    Ap_Effect関数では、パラメータが"On"のとき［立体表示］をくぼみにし、［背景色］を変えます。パラメータが"On"以外のとき［立体表示］をなしにし、［背景色］を変えます。
    Private Function Ap_Effect(apClass As String) As Boolean
'カレントフィールドを強調表示する
    Dim ctlWrk As Control
    Set ctlWrk = Screen.ActiveControl
    If apClass = "On" Then
        ctlWrk.SpecialEffect = 2            '立体表示（くぼみ）
        ctlWrk.BackColor = -2147483643      '背景色
    Else    'Offの処理
        ctlWrk.SpecialEffect = 0            '立体表示（なし）
        ctlWrk.BackColor = 14937316         '背景色
    End If
End Function
  2. 関数をイベントに設定
    フォームのすべての入力コントロールの［フォーカス取得後］、［フォーカス喪失後］イベントに下記内容を設定します。
    1. ［フォーカス取得後］の内容
      =Ap_Effect("On")
    2. ［フォーカス喪失後］の内容
      =Ap_Effect("Off")
  3. ［立体表示］、［背景色］プロパテーの確認
    フォームのすべての入力コントロールの［立体表示］、［背景色］プロパテーをAp_Effect("Off")の状態にします。
    1. ［立体表示］の内容
      0
    2. ［背景色］の内容
      14937316
  4. ［開く時］イベントに下記内容を設定
    Me.SetFocus
    Private Sub Form_Open(Cancel As Integer)
    Me.SetFocus
    If Not apFrmOpen(Me) Then
        Cancel = True
    End If
End Sub