肝芽腫は子どもの肝臓にできる悪性腫瘍(がん)のひとつですが、『大人の肝臓がん(肝細胞がん)』とは全く違う病気です。
小児がんの中でも約2%と少なく、日本では1年に約25〜40人が発症します。
子どもの肝臓にできるがんとしては、他にも肝細胞がん、未分化肉腫、悪性リンパ腫、悪性胚細胞腫瘍などがあります。
また良性の血管腫が肝芽腫と間違われることもまれにあります。
 


1. 主な症状
2. 肝芽腫になる原因
3. 肝芽腫のハイリスク
4. 組織型


  1.主な症状 




右上腹部のしこり
腹部全体が張った感じ
腹痛
急な嘔吐
発熱
ただし腫瘍が小さいうちは何も症状がないことがほとんどです。



  2.肝芽腫になる原因 
遺伝子レベルで肝芽腫の原因と考えられる異常がいくつかクローズアップされ研究されていますが、現在までのところほとんどの小児がんと同様、はっきりとした原因はまだ判っていません。



  3.肝芽腫のハイリスク 
原因は判っていませんが、肝芽腫が発症しやすいいくつかの因子があります。。


家族性腺腫性ポリポーシス(FAP)
ベックウィズ・ヴィーデマン症候群
低出生体重児



  4.組織型 
肝芽腫の組織分類として我が国では日本病理学会による
 ・「高分化型 well differentiated type」、
 ・「低分化型  poorly differentiated type」、
 ・「未熟型  immature type」
の三型に分類する方式が広く用いられています。一方米国においては
 ・「fetal type」、 
 ・「embryonal type」、
 ・「anaplastic type」、
 ・「macrotarabecular type」
の四型に分け、さらに純粋にfetal typeのみからなる腫瘍をpure fetal typeとして別に扱います。
pure fetal type(純高分化型)は非常に予後がよく、高分化型がそれに続きます。