イギリスのプログレッシヴ・ロック・ユニット「WILDING/BONUS」。 初期 BRAND X のメンバーであったセッション・ミュージシャン Danny Wilding と Pete Bonus によるユニット。唯一作は気品あるジャズロック/フュージョンの佳作。
| Danny Wilding | acoustic & electric flute on 5, wah flute on 6 | Pete Bonus | guitars, bass on 8 |
| John Goodsall | guitars on 2,8, bass on 3,6,9, acoustic guitar on 4 | Phil Collins | drums on 1,2,5 |
| Gregg Sheehan | drums on 3,6,8,9 | Preston Heyman | drums on 4, percussion on 5,6, hi-hat on 7 |
| Mike Shrieve | drums on 5 | Phil Chen | bass on 1 |
| John Giblin | bass on 2,4,5,7, acoustic guitar on 4 | Kiki Gyane | keyboards on 1 |
| Bayete | keyboards on 3,6,8,9 | Robin Lumley | keyboards on 4 |
| Andy Clarke | keyboards on 4 | Chris Parren | keyboards on 7 |
| Rebop Kwaku Baah | congas on 1 | Morris Pert | congas on 7 |
| Ashton Tootle & Phil Todd | horn section on 1,5,6,8 | Kate St. John | oboe on 4 |
78 年発表のアルバム「Pleasure Signals」。
BRAND X のメンバーが多く参加していることでも知られる 本作品、その内容は、全編ワイルディングのフルートをフィーチュアし、多彩な雰囲気を品よくまとめたジャズロックである。
典型的なジャズロック・スタイルを、メロディアスでメランコリックな叙情性、ホーンなどのファンキー・テイスト、R&B 調のグルーヴ、鋭い技巧、エキゾティックなサウンドといった手札でさまざまな方向に揺らして料理し、最後までしっかり楽しめる作品になっている。
R&B 調のノリとニューエイジっぽいフルートの取り合わせがかなり新鮮だ。
フルートは一般に悲しげな風情が似合うような気がするが、ワイルディングのプレイはクールでアブストラクトな音色をファンキーな曲調とうまく組み合わせていて、溌剌とした、豊かなイメージを生み出している。
また、レゲエのアクセントやシンセサイザーなど、いかにも 70 年代後半らしい展開もある。
もちろん BRAND X 調のキメやクリシェもあって、ファンはニンマリできます。ジョン・グッドソールやフィル・コリンズにいたっては、目立ち過ぎという話も。
また、フェードアウトが多いため、どうしてもライヴを聴きたくなります。未発掘のディスクはないのでしょうか。
4 曲目で美しい音色のオーボエを奏でているのは、あの美貌の管楽器奏者、ヴォーカリストのケイト・セント・ジョン様なのでしょうか? だとすると、ずいぶんお若い頃の作品ということになりそうです。
5 曲目、ジョン・ギブリン作の「Rampage」は、フュージョンならぬジャズロックとして燦然と輝く傑作。
エレクトリック・フルートの音が、OSANNA 一派による NOVA の作品を連想させます。
6 曲目は、ファンキーにしてエレクトリック、スペイシーな未来派の傑作。ワウ・フルートとギター、アッパーなホーンがカッコいいです。BRAND X を無重力空間に解き放ったような(笑)演奏です。
アルバム後半は、エレクトリック・キーボードが活躍してます。
(OZ002-2)