オーストラリアのプログレッシヴ・ロック・グループ「RAINBOW THEATRE」。 メルボルン出身。作品は二枚。初期にはソロ作で名高いグレッグ・シュネドンも参加。2006 年第一作「The Armada」が CD 化。
| Julian Browning | guitarst, keyboards | Ferg McKinnon | bass |
| Graham Carter | drums | Keith Hoban | vocals, organ |
| Frank Graham | trumpet, flugel horn | Martin West | sax, clarinet |
| Ian Relf | trombone | Tricia Shevenan | flute |
| Chris Stock | oboe | Karin McGeche | violin |
| Stephen Daunt | violin | Nya Murray | violin |
| Rowan Thomas | viola | Sara Glenie | cello |
76 年発表の第二作「Fantasy Of Horses」。
内容は、管楽器セクションを大々的にフィーチュアしたシンフォニック・ブラス・ロック。
金管のみならず、フルートやクラリネット、オーボエも多用した、なかなかけたたましい音である。
ただし、弦楽セクションやコラール風のヴォーカル・パートなど、クラシックの素養はかなりの水準である。
そして、要所で高鳴るメロトロン・ストリングス、ギターの存在をかき消すほどに高音で目立ちまくるベース、音数の多いドラムスなど、プログレ常套句はしっかりとおさえられている。
叙情的な場面においては、映画音楽風の正統的なアレンジを用いて、ソロ楽器が主題を朗々と歌い上げている。
こういったトランペットやピアノの使い方が、堂に入ってるのは、おそらく、選任の作曲家/アレンジャーを擁しているからだろう。
どちらかといえば、せわしなく敏捷に動き回る演奏である。
A 面では、ジャズやクラシックをごった煮にしてたたみかけてゆく分、いわゆるプログレらしさは強いのだが、後半へゆくに従い、バンドといっていいのか、吹奏楽オーケストラというべきなのか、だんだん分からなくなってくる。
良くも悪くも、いわゆる「クラシックとロックの融合」というイメージそのものの音楽だ。
B 面は、プロコフィエフやグリーグといった、小学生の音楽鑑賞総まくりのような大作。
イメージとして近いのは ESPERANT。
ESPERANT が、思い切り管楽器を使って、マカロニ・ウエスタンやハリウッド映画のサントラをやっている感じです。
もしくは AFTER CRYING の祖先。
「Rebecca」(3:00)哀愁のメロトロン・ストリングスとジャジーな管楽器、ギターを同時にフィーチュアした、スリリングなプログレらしい小品。
「Dancer」(11:24)音量と雰囲気の変化が極端な 5 部から成る大作。
賛美歌風の歌パートとバンド演奏が、すさまじいまでの対比を際立たせる。管楽器とギターとの遠慮なしのバトルが聴きもの。
「Captain For The City Night Life」(4:18)
どことなくムソルグスキーな快速チューン。
リズムを強調しており、中盤ではカール・パーマーばりのドラム・ソロをフィーチュア。
「Fantasy Of Horses」(16:30)オーケストラルな叙情大作。
(CDOJ783)