VAN DER GRAAF GENERATOR のフロントマンにして現代の吟遊詩人「Peter Hammill」。 VdGG の延長上にあるサウンドからアコースティック・ギター一本の弾き語りまで、多彩な音楽と傑出した詩が生み出す迷宮のような世界が、今でもコアなファンを生み続ける、ロック界のカリスマ。 中毒患者は、おそらく世界中にいるに違いない。 そして、待ちつづけるファンに向けて、止むことなくアルバムが届けられる。 暗黒世界のプリンスは、今や人生の達人として世界を語り、ささやかな灯火で後続者の足元を照らす。
| Guy Evans | drums, percussion | Martin Pottinger | drums |
| Hugh Banton | piano, organ | Rod Clements | bass, violin |
| Nic Potter | bass | Ray Jackson | harp, mandolin |
| Bob Fripp | guitar | Paul Whitehead | tam-tam |
| Dave Jackson | alto & tenor sax, flute | Peter Hammill | lead vocals, acoustic guitar, piano |
71 年の第一作「Fools Mate」。
VdGG の「Pawn Hearts」に先立って録音されたファースト・ソロ・アルバムである。
「Pawn Hearts」が、強烈なストーリーを前衛的な演奏で支えた濃密な作品であるのに対し、本作には、ごく初期、すなわちファースト・アルバム辺りの VdGG の空気がある。
それはバロック風のオルガンだったり、フォーク・タッチのアコースティック・ギターのストロークだったりするが、主として、後に際立つことになるエキセントリシティではない、ほのかな緩さと甘さの勝ったヴォーカルによるのだろう。
切々とした語り口は、この時点ですでに深い味わいをもっているが、同時に、若々しいポップ・センスと表情をも躊躇なく披露している。
ビート・サウンドの尻尾を引きずったような曲は、ルーツの見直し(旧作である可能性もある)であるとともに、壮絶な緊張感をもつ VdGG を維持するための、一種の息抜きなのかもしれない。
とはいえ、いくつかの曲で図らずも飛び出すように、基本的には、ハミル独特の艶々と光沢ある高雅な暗黒世界がベースにあるのだろう。
それでも、どちらかといえば、ヒリヒリするような切迫感よりも THE BEATLES にも通じるような楽曲の多彩さに、目を奪われる内容である。
加工に手をかけず、材料を現れたまま並べていったような手応えもある。
奔放な才能を見せつけるとともに、弾き語りの歌の魅力にあふれた傑作であり、英国ポップスの王道にある作品である。
「Imperial Zeppelin」(3:38)
ノリのいいアップテンポのロックンロール。
不良じゃないルー・リードのようです。
意外な面を見た気がする。
もっとも中盤のテンポの落ちるパートでは、VdGG 風のエキセントリックで重苦しい姿も見せる。
「Candle」(4:17)
若々しい弾き語りのフォーク・ソング。
優しげにして視線を高く保ってまっすぐ歩むような歌声に惚れ直す。
マンドリンが愛らしい。
「Happy」(2:36)
「Solitude」(4:58)
「Vision」(3:15)
「Re-Awakening」(3:57)
「Sunshine」(4:00)
「Child」(4:25)
「Summer Song(In The Autumn)」(2:13)
「Viking」(4:43)
「The Birds」(3:36)
「I Once Wrote Some Poems」(2:45)
(CASCD 1037)
| Peter Hammill | vocals, guitars, keyboards |
| David Jackson | tenor & alto saxophones, flute |
| Nic Potter | bass |
| Guy Evans | drums |
| Hugh Banton | organ, piano, foot & hand bass |
73 年の第二作「Cameleon in the shadow of the night」。
前作に比して楽曲は長大となり、一人芝居風のパフォーマンスを駆使したドラマチックな展開が際立つ。
アコースティック・ギター、ピアノによる弾き語りを基調にするも、サイケデリックなエフェクトも積極的に用いられている。
オープニングの大作が示すように、ヴォーカルは強烈なナルシズムを放っている。
この独特の声が、ささやき、叫び、自在に言葉を操ることによって、「詩」は「歌」となり、妖しい光を放ち始める。
重厚にして深刻であり、最終曲では VdGG そのものであるアヴァンギャルドな世界が、堰を切ったように噴き出す。
歌に磨きをかけ、VdGG の分のエネルギーとアイデアも突っ込んだ名作といえるだろう。
このスタイル、「弾き語り」という表現が最も適切だとは思うが、いわゆるフォークの弾き語りというイメージからは、かけ離れている。
やはり、空前絶後な孤高の詩人の「詠唱」としかいいようのない内容である。
「German Overall」(7:05)アコースティック・ギターを使った弾き語り。
ヴォーカルの振幅の大きな表情の変化が、異様なエネルギーを発しており、緊迫感にあふれる。
オルガンや効果音が、ヴォーカルの異常なテンションを厳かに彩る。
ドイツ・ツアーに疲弊した姿が描かれているようだ。
「Slender Threads」(5:01)一転して、切ないまでに訴えかける静かなる弾き語り。
ハミルらしい節回しはあるものの、ここでは、シンプルで憂鬱なフォークソングとしてのイメージの方が強い。
抑えてもよし。
「Rock And Role」(6:41)エレキギターのストロークとベースのうねりにサックスが絡む、ダークなロックンロール。
ビート感と粘りのあるロックンロールにも関わらず、ヴォーカルの生む尖った色っぽさが強まると、ルーズともタイトともつかぬインプロとともに、次第に独特の世界になってゆく。
メイン・パートにおける、がっちりと地に足のついた歌唱と演奏には、ルー・リードを思わせるところも。
デッドな音に臨場感漂うエレキギターが印象的。
「In The End」(7:24)
アコースティック・ピアノを使った、切々と、そして次第に、高ぶり煽りたてるように感情を迸らせる弾き語り。
ヴォーカルが堪能できる。
このナンバーの「暗さ」と「激しさ」に挫けた方には、これ以上彼の世界をお薦めできない。
「What's It Worth」(4:00)
アコースティック・ギターの弾き語り。
ライトなタッチなのだが、2 曲目よりも、独特のエキセントリックなメロディと表情が強めである。
前半はフルートが絶え間なく絡みつき、後半は、さらにワウワウらしき妙な音をたてるエレキギターが加わる。
「Easy To Slip Away」(5:21)
絶望と高揚が同時に訪れるシンフォニック・チューン。
序章、沈み切ったヴォーカルを支え、力を与えて、バロック調の厳かなピアノとサックスが残酷なまでに鮮明に響く。
ピアノとサックスのアンサンブルが力強く先導し、ヴォーカルは一気に高みへと上り詰める。
なんというか、何ものもかなぐり捨てたような、または凄まじい決意表明のような、圧倒的な訴えである。
メロトロンが迸り、ヴォーカルとアコースティック・ピアノが重厚極まるハーモニーを響かせ、サックスがつややかな光を放つ。
沈痛なアンサンブルは KING CRIMSON のような重々しい詩情を湛え始める。
圧巻はヴォーカルである。
クライマックスがそのままエンディング。
「去るもの日々に疎し」を嘆くのか。
「Dropping The Torch」(4:11)
アコースティック・ギターによるロマンティックな弾き語り。
内省的な歌詞を抜きにしても、歌唱そのものが、心を揺さぶる作品である。
2 曲目よりもさらにシンプルで美しく、いかにも英国フォークらしい作品だ。
「(In The) Black Room I」(10:56)
ヘヴィにしてアグレッシヴな演奏をしたがえて、強烈なヴォーカルがひた走る VdGG 調のナンバー。
助走ではフルートが取り巻き、歌唱の高まりとともにサックス、ピアノ、オルガンがアクセントの強いリズムで絡みあって、渦を巻く。
クレイジーなまでの興奮は VdGG そのもの。
「The Tower」
間奏曲。
リズムなき空間で神秘的なフルートとピアノがミステリアスが響きわたり、やがて、強烈な決めとともにサックスが渦巻くヴォーカル・パートへと雪崩れ込む。
轟音とダイナミック・レンジの大きいヴォーカル。
囁くかと思えば、わめきたて、呪いの言葉を吐きかける。
凄惨なまでの表情の変化である。
「(In The) Black Room II」
再び始まるアグレッシヴなアンサンブル。
ヴォーカルとともに、攻め立てては止まりを繰返す。
幕を引くのは重厚なピアノ。
三部構成の本作品、歌詞の表現は抽象的ながらも底無しの苦悩が描かれている。
(CASCD 1067)
| Peter Hammill | vocals, guitars, keyboards |
| David Jackson | tenor & alto saxophones, flute |
| Nic Potter | bass |
| Guy Evans | drums |
| Hugh Banton | organ, piano, foot & hand bass |
| Randy California | guitars |
74 年の第三作「The Silent Corner And The Empty Stage」。
前作に続き、VdGG のメンバーがフル参加。
ピアノ伴奏による弾き語り風の内省的な作品とともに、ファズ・ギターを用いた、ノイジーにしてデンジャラスなサウンドもある。
そしてオルガン、ストリングス(メロトロン?)、サックスらは、控えめながらも、全編みごとなアクセントとなっている。
これらの音が聴こえてくると、どうしてもバンドとの区別は難しくなる。
最終曲など、あたかも我慢しきれぬかのように、VdGG へとなり切ってしまうのだ。
とはいえ、やはり主役はヴォーカルの描くドラマであり、その表情/ニュアンスにはイノセントにしてすでに達人の風格もある。
荒々しく言葉を叩きつける表情と、祈りのように繊細にして厳かな語り口を、激しく揺れ動く。
その姿は、ただただ感動的だ。
本作品では、そのヴォーカルと演奏とがあいまったときの、緩急、疎密、動静の呼吸の絶妙さも堪能できる。
ギタリストは、フリップの代役のような感じもします。
名作。
「Modern」(7:28)プリペアド・ギターやキーボードをアシッドなエフェクトで取り囲んだサウンドは、ノイジーで刺々しい。そこを貫くのが、ハミルの朗唱である。
「Wilhelmina」(5:17)ピアノ弾き語りによるバラード。
ハミルらしい高貴さがあふれる。
曲調は、ストリングスとともに悠然とたゆたうかと思えば、ピアノと歌がユニゾンでたたみかけ緊張感を高めるなど、きわめて劇的。
「The Lie(Bernini's Saint Theresa」(5:40)ヴォーカルが全てを引っ張ってゆくピアノ弾き語りのバラード。
オルガン、深いエコーとともに神秘的ですらある厳かなムードが高まる。
「Forsaken Gardens」(6:15)VdGG そのものといっていい気高き名作。
熱いプレイのなかでフルートの響きが際立つ。
やはりリズム・セクション、サックス、オルガンが力強く歌に寄り添ってこその音楽である。
ハミルのソロ作品中でも屈指でしょう。
「Red Shift」(8:11)
中盤のロングトーン・ギターは、やはりフリップを意識しているような気がします。(それとも本人?)
サックスとユニゾンすると、ほとんど初期 KING CRIMSON。
ドラムスも手数が多く凝った打撃を続ける。
マラカスのようなエフェクトが奇妙。
「Rubicon」(4:41)ギター弾き語り。
訥々としたベースがフィーチュアされている。
乾いた感じがいい。ヘヴィなプログレ作品の狭間にあって異彩を放つ。
「A Louse Is Not A Home」(12:13)やはり VdGG そのものである強烈な作品。
力強くも目まぐるしく、どこまでもスリリングな展開。
甲高く叫ぶサックス、渦を巻くようなトゥッティ。
ヴォーカルの表情の変化は圧巻。
この知性と感傷に彩られた乱調美こそが VdGG の魅力である。
(CASCD 1083)
| Peter Hammill | vocals, guitars, bass, piano, harmonium, mellotron |
| Chris Judge Smith | percussion |
| Guy Evans | drums |
| Paul Whitehead | cymbal, cello, percussion |
| David Hentschel | ARP synthesizer |
74 年の作品「In Camera」。内容は、オルガンこそほとんどない(ハーモニウムのクレジットあり)ものの、完全にもう一つの VdGG といえるものである。
特に、B 面の大作は、VdGG としてクレジットしても何の不思議もない作品である。
全編を通して、刺々しい演奏をセクシーな死神のようなヴォーカルが強烈に彩る。
エンジニア、シンセサイザー奏者としてデヴィッド・ヘンチェルが参加。
また、初期メンバーのクリス・ジャッジ・スミスも参加している。
虚空に放り出された音達を拾い集めるヴォーカルが感動を呼ぶ「Ferret And Featherbird」。
絶望に彩られた物語が、ダークなエネルギーの迸りとともにノイジーな電気の海に沈んでゆく「(No More) Sub-Mariner」。
呪いの言葉を吐き続ける凶暴なヴォーカルと、共演メンバーの演奏が壮絶に絡みあう「Tapeworm」。
ストレートなハードロックを前後に、中間部には奇妙なマドリガルを配した前衛的作品である。
けたたましいギター(サックスにも聞こえるのだが)が狂気に拍車をかける。
「Again」は、70 年代的感傷にあふれるクラシカルなバラード。
アコースティック・ギター伴奏による静かな歌唱が印象的。
朴訥としたベース、ピアノもハミルの演奏だろう。
つややかなヴォーカル・ユニゾンが再び VdGG を彷彿させる「Faint-Heart And The Sermon」は、重厚なメロトロンの響きが生むシンフォニー。
力強いアコースティック・ギターが耳に残る「The Comet, The Course, The Tail」。
そして、最後までエネルギーは尽きることなく、あたかも闇夜に渦巻くメールストロームのように圧倒的なパワーで何もかも飲み込んでゆく「Gog/Magog」。
黙示録の神の国への最後の反逆者を表題とする、賛否両論尽きぬアヴァンギャルドな作品である。
傲慢なまでに強烈な存在感をもつヴォーカル・パフォーマンス。
表情は悪鬼と化し、演奏は狂乱し続ける。
精神の深淵を一瞬の稲光が照らし出すが、再び訪れた闇は前にも増して暗い。
「Pawn Heart」の延長上にある力作だ。
(CAROL 1629-2)
| Peter Hammill | vocals, guitars, piano, percussion |
| David Jackson | saxophones |
| Graham Smith | violin |
79 年の作品「PH7」。
凶暴で棘のある曲と、敬虔なバラード、ノイジーでナンセンスな作品、VdGG 的な作品が混在するも、全体にニューウェーブっぽさが強まった。
荒々しい作品になるほど、青白く狂気を帯びた歌唱から、パンキッシュに毒を吐き散らすスタイルへの変化が顕著である。
新たにバッキングに加わったシンセサイザーのせいか、独特の暗いサウンドに不気味につややかな光沢を帯びてきた気がする。
本格的な歌唱とシンプルで尖ったビート感の組み合わせもユニークである。
もっとも、アコースティック・ギターとピアノを伴奏に伸びやかに歌うさまには、不変の力強さと自己陶酔の美しさがある。
1 曲目「My Favorite」は、素朴な響きのストリングスに包まれた穏かな作品。
ベースのような音はギターかペダルか。
2 曲目「Careering」は、アグレッシヴながらも奇妙にアブストラクトなニューウェーヴ・チューン。かき鳴らすギターはチューニングがおかしい。ベースの音も変である。サックスは珍しく思いきりフリージャズ風に狂おしく悶える。
コーラスが加わるとテクノ・ポップっぽくすらなる。
3 曲目「Porton Down」の荒々しさと苛立ち、怒り。電子音とノイジーなギター。前曲同様、尖ったバカっぽいリズムの上で声色を駆使してアジリ捲くる。不安定でシンプルなドラミングはハミル自身?
一転 4 曲目「Mirror Images」の切々たる歌声には変わらぬ説得力がある。しかし、あまりに薄っぺらいエレクトリック・サウンドはその切実さを裏切っているようだ。
5 曲目「Handicap And Equality」
6 曲目「Not For Keith」は、アコースティックな伴奏で落ちついたヴォーカルを聴かせる。急逝した友キース・エリスへの惜別の歌だそうだ。
7 曲目「The Old School Tie」は、興奮して高ぶるように叫びテンション高く VdGG を彷彿させる。
8 曲目「Time For A Change」は、フォーク的なヴォーカル・ナンバーだが、どこか異常な迫力を感じる。
9 曲目「Imperial Walls」では再びテンション高くアジる。
エレクトリックなノイズが突き刺さる。
10 曲目「Mr.X(gets tense)」は、再びエレクトリックなノイズの嵐が吹き荒れるイントロから、ヘヴィ・ロック風のダークなヴォーカルが歌いだす。
嵐をものともしない力強さがすばらしい。
ヴァイオリンが聴こえる。
VdGG 風にたたみかけるエンディング。
11 曲目「Faculty X」も、ヘヴィ・メタリックなノイズが渦を巻く恐るべきイントロから、フルートが舞い踊り、ピアノのビート、サックスとともにヴォーカルが訪れる VdGG 風の作品。
声色を使いデフォルメされた表情のヴォーカルが、疾走感たっぷりに突き進む。
ピアノ、ヴァイオリンのバッキングも、狂気に満ち走り続ける。
もつれにもつれたまま、全てが消えてゆく。
VdGG をさらにデフォルメしテンションを高めたようなエンディングの 2 曲がすばらしい。
(CAROL 1696-2)
| Peter Hammill | vocals, guitars, keyboards |
| David Jackson | sax, flute |
| David Ferguson | synth, tambourine |
80 年の作品「A Black Box」。
苛ついたノイズが蠢く、暗く凶暴な作品。
ドラム・マシンとワイルドなギターが荒んだ雰囲気を生み、ぶち切れ気味のヴォーカルが拍車をかける。
エレクトリック・キーボードの奥行きのない音にも救いはない。
ペラペラな音が切実さを生んでいることから、「歌のうまいデヴィッド・ボウイ」というイメージが思い浮かぶ。
2 曲目は、おそらく VdGG であったはずの作品。
6 曲目は、厳粛なるレクイエム。
最終曲は、アコースティックな音を用いたシリアスな大作。
(CAROL 1690-2)
| Peter Hammill | vocals, keyboards, pads, strings, winds, guitars, percussion |
| David Lord | strings, percussion, keyboards, bass, orchestral arrangement, winds |
| Stuart Gordon | violin |
| Nic Potter | bass |
| David Jackson | soprano sax, flute, alto sax |
| John Ellis | guitars |
91 年の作品「Fireship」。
オーケストラに抱かれた静謐にして深遠なる作品集。
ヴォーカルを中心に、ゆったりと余白を取った作風である。
スチュアート・ゴードンのヴァイオリンが美しい。
(FIE 9119)
| Peter Hammill | vocals, piano, guitar |
| Graham Smith | violin |
99 年の作品「The Peel Sessions」。
1974 年から 1988 年にかけて収録された 4 回のジョン・ピール・セッション集。
VdGG の作品や初期作品など、オリジナル・スタジオ盤を上回る、迫真のパフォーマンスを見せる。
ハミルは、一部グラハム・スミスのヴァイオリンを伴奏に迎える以外は、すべて独演。
オーソドックスなピアノ伴奏とエネルギッシュにして蒼褪めたヴォーカルの取り合わせが、なんともカッコいい。
VdGG ファンは、ピアノ伴奏のみで歌われる 2 曲目「The Emperor In His War Room」に、感激間違いなし。
「Mr.X(Gets Tense)」から「Faculty X」への流れなど、79 年収録作のテンションも半端でない。
88 年収録作には、すでに風格が。
ソロキャリアを手早く味わうためのベスト盤としてもお薦めできる好作品です。
「Faint Heart And The Sermon」 74 年 8 月 19 日収録。ピアノ弾き語り。「In Camera」より。
「The Emperor In His War Room」 74 年 8 月 19 日収録。ピアノ弾き語り。「H To He Who Am The Only One」より。
「(No More) Sub-Mariner」 74 年 8 月 19 日収録。ピアノ弾き語り。「In Camera」より。
「Betrayed」 77 年 4 月 13 日収録。アコースティック・ギター弾き語りにヴァイオリン伴奏。
「Afterwards」 77 年 4 月 13 日収録。アコースティック・ギター弾き語りにヴァイオリン伴奏。「The Aerozol Grey Machine」より。
「Autumn」 77 年 4 月 13 日収録。アコースティック・ギター弾き語りにヴァイオリン伴奏。
「Mr.X(Gets Tense)」 79 年 9 月 12 日収録。「PH7」より。ピアノ伴奏。ヴォーカルは多重録音か。
「Faculty X」 79 年 9 月 12 日収録。「PH7」より。ピアノ伴奏。
「Mediaevil」 79 年 9 月 12 日収録。聖歌のようなバッキング・ヴォーカルは多重録音か。
「Time For A Change」 79 年 9 月 12 日収録。一人芝居風のアコースティック・ギター弾き語り。「PH7」より。
「The Plays The Thing」 88 年 12 月 4 日収録。各種キーボード(MIDI コントロール?)、エレアコ・ギター伴奏。
「Auto」 88 年 12 月 4 日収録。打ち込み、シーケンサによるニューウェーヴな作品。それでもカッコいい。
「Invisible Ink」 88 年 12 月 4 日収録。
「The Plays The Thing」 88 年 12 月 4 日収録。
(SFCRD136)
| Peter Hammill | vocals, piano, guitar |
99 年の作品「Typical」。
1992 年に収録された、ソロ・ライヴ盤。
ピアノ、ギターの弾き語りというには、あまりに濃密で詩的で情熱的でスタイリッシュなロックのパフォーマンスである。
(FIE 9119)
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