アメリカのプログレッシヴ・ロック・グループ「PENTWATER」。71 年結成。78 年解散。オリジナル作一枚と未発表曲集一枚。
| Ren Fex | guitars, oboe |
| Ken Kappel | keyboards, vocals |
| Mike Kenepka | guitars, flute, violin, vocals |
| Ren Le Saar | basses, vocals |
| Themas Orsi | percussions, vocals |
| Phil Geldman | additional guitars, vocals |
77 年発表のアルバム「Pentwater」。
未発表曲集が先に CD 化されていたが、2003 年にようやく第一作が CD 化された。
内容は、音数多く飛んだり跳ねたりしながらもキャッチーなメロディでまとめるシンフォニック・ロック。
キーボードやアンサンブルには、EL&P、YES、QUEEN といった大御所の影響が直接的に感じられる。
思い切りクラシカルなプレイは随所に出てくる。
ヴォーカル・ハーモニーに見られるように、基本的なポップス風味をもちながらも、けっこう込み入った展開の演奏をするところなど、GENTLE GIANT の手法に近いアプローチである。
また、躊躇なくイージーゴーイングなロケンローをぶつけてくるところもある。
したがって、全体のイメージは、英国風のメランコリックな色調と陽気でオッタキーなアメリカン・テイストが微妙にブレンドしているといえばいいだろう。
そして、8 曲目「War」の存在が、本作をプログレとして位置付ける要因の一つとなっているのは間違いない。
(「タルカス」ばりのオープニングはかなりのインパクトだ)
演奏をリードするのは、ヴォーカル・ハーモニー。
ややしつこい感じもあるのだが、甘い声質を切ない表情で生かしている。
そして、ぶわっと湧き上がるストリングス系のキーボード。
ギターがオーソドックスな分だけ、シンフォニックな彩りはこのキーボードの任されているといえるだろう。
メンバーによる管絃の演奏をかなり大胆に突っ込んでいるところもある。
全体に、明快なメロディやノリをもちつつプログレするセンスは、KANSAS はともかく、STYX 辺りとなら互角といえる。
CD 化に際して曲順がオリジナル LP から変更されている模様。また 4 曲の未発表曲(1 曲は「War」の前奏曲)付き。
プロデュースはグループ。
(Beef 001)